おもしろwebサービス開発日記

Ruby や Rails を中心に、web技術について書いています

Gimei が住所対応しました

@miyohide さんの協力により、ランダムで日本人の名前を返す gem Gimei が住所に対応しました。次のようにすると、それっぽい住所を返します。

address = Gimei.address
address.kanji                 # => 岡山県大島郡大和村稲木町
address.to_s                  # => 岡山県大島郡大和村稲木町
address.hiragana              # => おかやまけんおおしまぐんやまとそんいなぎちょう
address.katakana              # => オカヤマケンオオシマグンヤマトソンイナギチョウ

address.prefecture.kanji      # => 岡山県
address.prefecture.to_s       # => 岡山県
address.prefecture.hiragana   # => おかやまけん
address.prefecture.katakana   # => オカヤマケン

address.city.kanji            # => 大島郡大和村
address.city.to_s             # => 大島郡大和村
address.city.hiragana         # => おおしまぐんやまとそん
address.city.katakana         # => オオシマグンヤマトソン

address.town.kanji            # => 稲木町
address.town.to_s             # => 稲木町
address.town.hiragana         # => いなぎちょう
address.town.katakana         # => イナギチョウ

どうぞご利用ください。

また、この機能を入れる際に大幅にリファクタリングした結果、他の機能を追加するのもだいぶ簡単になりました。こんな機能も欲しい!と思ったらお気軽に Pull Request お願いします。

第17回 ginza.rb ミートアップで Rack サーバについて学んだ

昨日、第17回目の ginza.rb ミートアップを開催しました。

Ginza.rb 第17回 二本立て!Rackサーバ比較&Awesome Ruby - Ginza.rb | Doorkeeper

Rackサーバ比較

Rackサーバに関する記事をいくつか読んで感想を話していたら1時間あっという間にたってしまった感じです。@y_yagi さんが Engin Yard さんの記事にあったベンチマーク(関連記事を参照のこと)を表にまとめておいてくれたお陰で捗りました。所感をまとめると

  • Passenger 4 結構頑張っている
    • 有料版によい機能が多い
    • これが無料版にあれば…><
  • unicorn & nginx はやはり安定している
  • puma、早いしよさそうだけど unicorn や Passenger と比べると安定性に少し欠ける印象
    • あとMRIで使うのなんかもったいない感じ

あとはもうじき公開される予定の Raptor について。Raptor は Unicorn の 4 倍、puma の 2 倍早いとうたっている、現在最も注目を集めているサーバです。具体的にどんな感じなのかは関連記事を読んでもらうとして、すごくざっくりまとめると

  • nginx 的なフロントエンドのHTTPサーバと、unicorn 的なプロセスベースなアプリケーションサーバをまとめたもの
    • 有料版はスレッドベースも対応する予定
  • 速くするために機能を絞りまくっている
    • gzip 圧縮や静的ファイル配信は未サポート
  • いろいろチューニングがんばってる

と、こんな感じです。個人的にはスレッドベースのサーバはちょっと手を出しにくい気がしているので、プロセスベースで速い(らしい) Raptor にはとても期待しています。本当に速くてかつ安定しているのであれば、来年の今頃はみんな nginx + unicorn から Raptor に乗り換えている可能性もありますね。

バックエンドジョブ系の gem について

@y_yagi さんが、Rails 4.2 から導入される Active Jobs が対応している、バックエンドジョブ系の gem についてまとめてくれました。sidekiq や resque などの定番以外は尖った gem が多くて(postgres専用だったり、インメモリだったり)なかなかおもしろかったです。

資料はこちら。

Ruby_backend_jobs

次回

今年最後の ginza.rb ミートアップは、基本に立ち返ってソースコードリーディングで締めることになりました。spring を読む予定です。気になる方は Doorkeeperfacebookグループ に登録していただけると捗ると思います!

関連記事

railsにおけるformatの取り扱いについて

respond_to についての以下の記事を読んだ。

respond_to without all the pain - Weissblog

詳しくは原文見て欲しいけど、用意していないフォーマットにアクセスされたときにどのように振る舞うかについて書かれている。

これまで、用意していないフォーマットにアクセスされた時は、僕は次のように、エラーページを強制的にhtmlフォーマットで表示するようにして対応していた(formats: [:html] がないと、リクエストされたフォーマットでエラーページを表示しようとして更にエラーになる)。

rescue_from Exception, with: :error500

def error500(e)
  render 'error500', status: 500, formats: [:html]
end

でもこれはちょっとおかしい。そもそこれは予想している挙動なので、ステータスコードは 500 ではない。かといって TemplateMissing を 406 などに紐付けるのもちょっとアレ(「あるべきテンプレートがない」という本来のケースを 406 にしてしまうケースがあり得る)。

なのでフォーマットを用意していないときに、ちゃんと UnknownFormat エラーにして、406 を返してあげるようにしたい。上のエントリでは、respond_toをコントローラレベルで使用することで解決すると書いてあった。しかし試してみるとうまく動かない。ソースコードをざっと見た感じ、コントローラレベルのrespond_torespond_withと一緒に使うもののようだ。アクションレベルのrespond_toは期待通り動いたけれど、すべてのアクションにrespond_toを書くのはダルい…。

よってここをきちんとやりたかったら、新しく gem を作ってやるしかないのでは…という気分になってる。けど面倒なのでだれか作ってくれるといいなあ。

…時間あったら作ります。

渋谷Ruby会議でginza.rbの話をした

今日開催された渋谷Ruby会議で、コミュニティトークとして ginza.rb のこれまでの取り組みの紹介をさせていただきました。なんと30分の枠をもらっていたので、スライドの内容だけでは大幅に時間が余り、残りの時間で前回のginza.rbミートアップでやった「Rails 4.2 のリリースノート を読む」という内容を再演しました。参加された方には、大体どんな感じで ginza.rb が進んでいるかがわかってもらえたかと思います。

ginza.rb 、個人的にはとても面白いことばかりやっていると思うので、このスライドやDoorkeeperを見て気になった方はぜひぜひ一度ご参加いただけると嬉しいです!

パーフェクトRuby on Rails の epub版、kindle版がでます

kindle 版は今日から、epub 版は明日(11/1)から購入できるようです。これまで、紙なので購入をためらっていた方はどうぞこの機会にお買い求めくださいm(__)m

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デザインビギナーズの取材記事が掲載された

僕が主催しているコミュニティの一つに、デザインビギナーズという、デザイン初心者たちが集まってデザインを勉強するものがあります。

そんなデザインビギナーズのミートアップに、Geekroid(仮) さんから取材が入りました。自分がやってる活動が、こんな形で外部に紹介されるなんて、なんか変な感じです。

デザインビギナーズってどんな感じでやってるのか気になる方は見てみてください。

「勉強会に行ってみた!」第7回「デザインビギナーズ」 | Geekroid(仮)

heroku 用の DNS を PointDNS に変更した

heroku はデフォルトでは naked domain (サブドメインがないドメイン)は使えません。おそらく EC2 の制約?のはず。DNS によっては抜け道があるのですが、route53 では回避ができません。

route53 だと、現状では「naked domain にアクセスしたら www のサブドメインにリダイレクトする」という設定をするのが精一杯です。

僕は基本 route53 を利用していて、そのため heroku で運用しているこのブログも一時 www.willnet.in というドメインにしていました。しかしやっぱり naked domain が使いたいな−。と思ったのでやり方を調べました。

PointDNS

結論として、PointDNS というサービスを使うことにしました。

  • heroku の addon として提供されていること
  • heroku で naked domain が使えること
  • 基本無料で使えること

が利用することになった決め手です。無料の範囲内だと1ドメインにつき10レコードまで登録できます。しかしデフォルトでSOAレコード×1、NSレコード×4が登録済みなので、実質登録できるのは5レコードです。この範囲で問題ないのであればとてもよい選択肢なのではないかと思います。

その他

Gehirn という DNS もあるみたいですねー。どれが一番いいんだろう。route53 が naked domain に対応してくれると一元化できて楽なのですが…。

この際、herokuアプリのDNSはGehirn DNSを使おう - komagata