おもしろwebサービス開発日記

Ruby や Rails を中心に、web技術について書いています

twitter で手軽に親孝行できるwebサービス miuchee を作りました

miuchee という、twitter で手軽に親孝行できるサービスを作りました。

どんなサービスか

このサービスが対象としている人物像は「親孝行はしたいと思ってるんだけど面倒くさいから親に連絡はあんまりしない」という人です。miuchee に登録すると、あなたが twitter でつぶやいたツイートの “一部” を一日一回(だいたいお昼くらいに)、親のガラケーにメールで送ります。このエントリを読んでいるあなたはおそらく日頃「おなかすいた」とかどうでもいいことをツイートしていると思いますが(僕もそうです)、親にとってはそんなつまらないツイートも大事な情報です。なぜなら親はあなたが何をしているのか、何を思っているのか、普段まったく知る術がないのですから。

というわけで miuchee に登録すると、これまでのように適当にツイートしてるだけで親に近況を伝えることが出来るのです。

メール例

親に届くのはこんな感じのメールです。

タイトル: しんいちさんのつぶやき - miuchee

昨日のしんいちさんのつぶやきです
19:35 健康的な晩御飯 http://t.co/xyXYciKH
23:21 今日はもろもろはかどった気がするけどそろそろ限界

時系列で前日の0時から24時までのつぶやきをまとめてメールします。メンションや公式リツイートは含みません。

懸念点

ツイートをメールで送る際に考慮すべき点が一つあります。「卑猥なツイートをしてしまったときにどうするか」です。別に卑猥に限定する必要は無いのですが、ときどき親に見られたくないツイートをしてしまう方もいるでしょう。miuchee には、手動で親に送るツイートを選んだり、特定の単語を含むツイートを非送信にしたり、指定した時間のツイートを非送信にしたりする機能があります。ほとんどの方はこれらの設定を駆使することで安全に親孝行が出来るでしょう。ツイートのほとんどが卑猥で親に送れるものなんて数えるほどしかないよ!という方には、 #miuchee というハッシュタグを付けたときだけ送信出来る設定がありますのでそれでなんとかしてください。というかこれを機に卑猥なツイートを減らしましょう。

お願い

miuchee に登録する前に一つだけお願いがあります。もし上記のようなメールがいきなり届いたらきっと親はびっくりするでしょう。だからこのサービスに登録したら、親に「こんなサービスに登録したから、これからときどき俺の(私の)つぶやきがメールでとどくよ」とひとこと連絡を入れましょう。できれば電話がいいです。このサービスを使い始めるあなたは親孝行がしたいと思っているはずです。なら始める前に一回くらいは電話出来ますよね?

万一電話したときに「そんな訳分からんメールなんていらん」と言われたら…困りましたね。しかしあり得ない話ではありません。なにか良い対処法があったら教えてください><

利用者の声

僕が miuchee を使って、母親に毎日ツイートを送るようにしたところ、帰省した際に父親から「なんか最近グルメらしいじゃない」と言われました。僕はよくランチを食べるときに foursquare や path 経由でランチ情報をツイートしているので、それが母親経由で伝わったようです。また、弁当男子を始めたときは「どんな弁当なのか写メ送って」と姉からメールが来ました。miuchee を始めたおかげで家族間のコミュニケーションがいくらか増えたのは間違いありません。

つくった経緯

去年の夏に mixi で行われた Startup Weekend Tokyo に参加したのが直接のきっかけです。startup weekend を知らない人に簡単に説明すると、「webサービスやアプリのアイデアがある人達がそれぞれ簡単にサービスの概要をアピールする(ピッチ)→支持を得られたピッチでチームを作る→だいたい二日くらいかけてアイデアを煮詰めてプレゼン→優勝チームきめる」というイベントです。参加したときのレポートを書き忘れていたので、他の方が書いたエントリを紹介します。

miuchee (以前は famemo という名前で開発していました) は @NRT_airport さんの「家族用のSNSをつくりたい」というピッチに共感した集まった5人のメンバー (@NRT_airport さん @mkouhei さん @bbpink さん、M さん、僕)で開発しました。全員「親孝行はしたいとおもっているんだけど…」というメンバーだったため、それなりの需要が存在することを確認しつつ、ユーザ目線で仕様を決めていくことが出来ました。こうして紹介エントリが書けるところまでこぎ着けられたのは他のメンバーがいたからです。どうもありがとうございました!