Ginza.rb 第88回 - KamalとOmakubについて学ぶぞ - connpass
第88回は、Rails8.0から標準採用されたデプロイツールKamalとDHH製ubuntuセットアップツールOmakubの2本立てでした。
Omakub
Omakubはy-yagiさん進行で The Omakub Manual をみつつワイワイしました。お仕事でRailsアプリケーションを作っている人の9割以上はmacを使っている(要出典)ので、ubuntu用セットアップツールであるOmakubの出番はないと思っている人が大半だと思いますがOmakubが採用しているツールたちは例えばbetter lsのezaだったり今どきのfuzzy finderのfzfだったりで、macでも使えるわけです。このあたりのツールを採用するきっかけとしてOmakubをウォッチするのは悪くないなと思いました。
Kamal
僕がざっくりesaにまとめた内容を見つつワイワイしました。お仕事でそれなりの規模のアプリケーションを運用するのであればやっぱりクラウドのほうが良いんじゃん?という意見がありつつ、一昔前はherokuが担っていた「One Person FrameworkとしてRailsアプリケーションを開発したあとの最初のデプロイ先」として格安のVPSを使えるようになった*1のは間口が広がって素晴らしいですねとなりました。
初学者観点だとPaaSに比べてセキュリティを確保したりホストを運用するのがちょっと難しいかもしれないというのが個人的な気になりポイントで、ホストで公開するポートを絞ったりメモリやファイルシステム容量を監視したりなどのkamalデプロイ前後のベストプラクティスがまとまってくるともっと利用者が増えてくるんじゃないかなと思いました。
会社で使う観点だと例えば37signals社がkamalを採用して年間150万ドルの予算を削減しているらしいけれど、37signals社と同様にクラウドから離れたほうがメリットがある状態(プロダクトや会社の環境)とは具体的にどういう状態なんだろうというのが気になりポイントです。おそらくインフラに強いエンジニアとアプリケーション開発に強いエンジニアが在籍しつつ、webリクエスト数がそれなりに安定していてかつクラウド独自機能が不要なふつうのWebサービスを運営しているというのが大まかな傾向だろうとは思うのですが、どこが損益分岐点なのかな。
合わせて読みたい: Rails: Kamalデプロイツールはゲームチェンジャーになるか?(翻訳)|TechRacho by BPS株式会社
次回
次回は4月4日(金)開催予定です。春なのでHanamiについて学ぼうと思っています。興味のある人は予定を空けておいてください(\( ⁰⊖⁰)/)
*1:前から使えなかったわけではなく、初学者の人でも使いやすくなった