Ginza.rb 第89回 - Hanamiについて学ぶぞ - connpass
第89回は、8年ぶり2回目*1のHanamiについて学ぶ回でした。
Hanami 2.2
y-yagiさんが用意してくれた資料を見ながらワイワイしました。
前回のHanami回は1.0のときに実施したのですが、今回は2.2。1.0のときと比べるとだいぶ様相が変わったな、というのが第一印象。Hanamiのここ8年の細かい動向はウォッチしてなかったのですが、1系のときに試行錯誤があったのではないかと想像しました。
2系でも根本思想自体は変わっておらず、Railsがデフォルトで持っていないたくさんのレイヤを提供しているためアプリケーションが大きくなったときに新しいレイヤを導入する必要がないというのは良い点だと思います。
しかしそれぞれのレイヤを破綻なく協調させるのにはそれなりの腕が必要で、その腕があるのであればRailsでもいい感じに作れるので強い思いがないと採用するのが難しい印象。また、簡単なアプリケーションを作るときにお試しで使ってみる、というのも簡単なアプリケーションではHanamiのよさを感じるのが難しい、というところでやっぱり採用には強い思いが必要。
Hanami 1系のときはdnsimpleがHanamiを使っていた(Hanamiの作者であるLuca Guidiがdnsimpleで働いていた)ので、現場で使いつつ培った知見をフレームワーク側に反映させることができていたのだけれど、2系は採用事例をまだ見かけないので現場の知見をどうやって反映させていけるかというところが気になりポイントでした*2。
Hanamiを触りつつドキュメントを読むと、普段のRailsアプリケーション開発だと見かけない概念であるリポジトリ層やDIコンテナやモナドなどを見かけて楽しいのですが、実際これをお仕事で使っていけるかというと、これからのHanamiのブランディングにかかっていると思います。dry-rbやROMと統合してリブランディングを予定しているらしいのでそれに期待しておきます。
次回
次回は5月30日(金)にwasmをお題としてワイワイする予定です。興味のある人はどうぞご参加ください。
*1: 前回のHanami回はこちら Ginza.rb 第46回 おHanamiをしましょ!
*2: どうやら今作っている新しい公式ページはHanamiを使っているらしい けど、恐らくほとんど静的ページなはず